周波数分解光ゲート法超短パルス測定装置　FROGシリーズ

Femtoeasy社のFROGシリーズは周波数分解光ゲート法を利用した、超短パルス幅測定装置です。
光検出用に分光器を採用しており、オートコリレーターで受けていたパルス信号をスペクトル分解する装置構成となっています。
SHG結晶で波長変換したパルス信号のスペクトルを分光器で測定し、かつディレイラインを動かすことにより、遅延時間と信号スペクトルに関する2次元データをプロットします。これにより、オートコリレーターでは前提とされていたパルス波形の仮定を必要とせず、より複雑なパルス波形に対しても測定が可能です。
ソフトウェアも使いやすく簡単に測定が可能です。

■FROGシリーズは2つの測定モデルから選択可能です。
・Fast FROGモデル (シングルショット測定用)
シングルパルスでパルス幅を測定できます。革新的なアルゴリズムにより、リアルタイムのパルス取得が可能です。測定パルス幅は複数モデルにより4f s~10 psのパルス幅をカバーし、波長範囲は480~2100 nm内で選択可能です。

・MS-FROGモデル (マルチショット測定用)
光遅延ラインを使用して遅延をスキャンし、各パルスにより特定のパルス幅の強度を知ることができます。測定パルス幅は複数モデルにより4 fs~80 psのパルス幅をカバーし、波長範囲は500~2100nm内で選択可能です。

・広いパルス幅測定範囲　4 fs ～ 80 ps
・幅広い対応波長範囲　480～2100nm
・シングルショット測定　最大125 kHz
・キャリブレーション、調整不要
・別の波長範囲の分光器に交換可能
・ユーザーフレンドリーなソフトウェア
・ファイバーコネクター利用可能(FC/APC、FC/PC)

■ 仕様 ： Fast FROG (シングルショット測定用)

*1 ： 工場で調整可能な波長幅です。 この範囲内で検出する波長幅を選択する必要があります。また、追加の分光器により、異なる波長範囲に対応することも可能です。ご相談ください。
*2 ： 62.5 kHz以上の繰り返し周波数のレーザーの場合、測定値は複数パルスに渡って平均化されます。
*3 ： 正確な感度は、多くのパラメーターに依存します。(パルス幅、ビームプロファイル、波長等…)

■ 仕様 ： MS-FROG (マルチショット測定用)

*1 ： few cycle pulse extensionオプション付きの場合。
*2 ： 工場で調整可能な波長幅です。 この範囲内で検出する波長幅を選択する必要があります。また、追加の分光器により、異なる波長範囲に対応することも可能です。ご相談ください。
*3 ： 低繰り返し周波数対応オプションあり。
*4 ： 正確な感度は、多くのパラメーターに依存します。(パルス幅、ビームプロファイル、波長等…)